バランスがとれています
虫歯の発生!
ヒトの口のなかには300種類以上の
細菌が存在し、さらにプラーク1mg中
には約1億個以上の細菌が存在する
といわれています。
その中でも、ミュータンス菌などが
主な虫歯の原因菌とされています。
それは、歯を溶かす酸を作る力が
強い、歯によく吸着するなどの
性質があるためです。
三大栄養素のひとつである糖質は、
甘い物だけでなく、ご飯やパンなど
さまざまな食品に含まれています。
ミュータンス菌は、糖質のなかでも
特に砂糖(ショ糖)を取り込んで、
酸をつくり、脱灰を促進します。
また、砂糖は歯に吸着する物質
(不溶性グルカン)をつくるもとにも
なります。
唾液の最大の働きは、食事後の
酸性になった口の中の環境を中和
してくれることです。
これを唾液の緩衝作用といいます。
他にも、食べかすや細菌を洗い流して
くれる洗浄作用や、細菌の発育を
抑制する抗菌作用、タンパクにより
歯を保護する作用など、唾液は実に
さまざまな働きをして、私たちを
虫歯や歯周病から守ってくれています。
脱灰してしまったエナメル質の周囲に
フッ素が存在すると、再石灰化が
促進され、より結晶性の高い歯質に
なるといわれています。
また、ミュータンス菌の発育を抑制
したり、酸の生成を阻害するといった
作用もあります。